居住者用簡易版のウェブ版

 以下修正作業中!!

2023年1月制定   

2024年11月一部改正

居住者各位

パークシティ金沢八景

防災・防犯協議会

 平素は、管理組合お よび自治会の業務にご理解いだだき厚くお礼申し上げます。

 パークシティ金沢八景防災 ・防犯協議会では、平成24年に作成しだ震災マニュアルの見直しを行いました。主な見直し箇所は次の通りです。

 

・地震発生時の避難先の変更

・地震発生時の水道・ガス・電気・排水などの扱い

・家具転倒防止 について

 

 金沢区防災マップ・津波ハザードマップ等と併せ配布いたしますので、ご一読の上、見やすい揚所に保管をお願いいたし ます。以前お配りしたA4サイズマグネットケースをお持ちの方は、そちらに保管ください。 

(説明)

 当パークシティの震災マニュアルは、東日本大震災の翌年2012年12月に制定されていますが、自治会関係者より以下のような問題点が指摘されていました。

  • 地域防災拠点である八景小学校体育館でパークシティに割り当てられているスペースが数戸分しかなく、しかも同体育館は津波ハザードマップで0.3m以上1.0m未満の浸水が想定されている。
  • 地震ハザードマップ(慶長型関東地震)でパークシティ周辺は震度6強となっているが、2015年の東京都の商品テスト(出典1)では震度6強で有効な家具転倒防止器具はなかった。
  • 各階段から選ばれた自治会役員は安否確認ステッカーを貼り出していない住戸の安否確認を行うことになっているが、もし住民が家具の下敷きになって応答できなかったとしても外出中か否かを確認しようがない。

 これらを踏まえて、今回、震災マニュアルのうち特に住民向け情報として重要性の高い箇所を見直しの上、「震災マニュアル(住民向け)」として取りまとめ、本年1月に各戸に配布し、ホームページでも公開しました。

 

  これを「震災マニュアル」本文に反映する改正については今2024年11月の管理組合理事会で承認されました。その際、簡易版も一部修正されています。改めてご確認ください。

 

 在宅避難が基本となる当パークシティでは、断水が長期化すると高層階の高齢者の生活のために住民間の協力が不可欠です。普段から住民同士の繋がりを深めておくことが重要なことを申し添えます。

 

出典1:東京都生活文化局消費生活部生活安全課「商品テスト「家具転倒防止器具の性能」」(2015年3月)



1.避難方法

(説明)

 震度5強以上の地震が発生した時、まず最初に行う身の安全確保、出火防止措置、近接住戸の救援、津波や延焼の危険性の確認の4点を定めました。

 次に津波又は延焼の可能性がある場合の避難先について、旧震災マニュアルで避難先のひとつであった八景小学校を除外し、津波又は延焼の危険性の有無に応じて、3階以上、泥亀一丁目公園多目的広場(旧三井グラウンド)または火元から遠い階段の3階以上に改めました。いずれの危険性もない場合は在宅避難となります。

「7.ハザードマップ」で後述するとおり、当パークシティで津波や洪水で床上浸水する可能性はあまり高くないと思われますが、実際に床上浸水や火災の被害を受けた住民が避難生活する場所については対策本部が住民及び関係先と連絡調整することになります。

 


2.水道・ガス・電気

(説明)

 地震発生後、水漏れを視認した場合及びすべての蛇口を締めても水道メーターがまわっている場合は、被害を拡大させないよう直ちに管理センターに連絡するよう定めました。

 ガスは震度5相当以上の揺れで自動的にストップするので、その復旧方法を定めました。

 そのほか、停電が発生したのちの停電が復旧した場合の対応、1階玄関のオートロックの停止について新たに定めました。

 


3.排水・トイレ

(説明)

 震度5強の地震が発生した場合、排水管が破損している恐れがあるので、破損していないことが確認されるまでは水を流さないこととし、その間の携帯トイレの備蓄と、携帯トイレが無くなった時の手作り方法を定めました。

 停電した場合にも高層階から順に水道が出なくなるので、停電が復旧するまでの間も水洗トイレが使用できなくなります。当パークシティでは津波や内水氾濫によって数10cm浸水(7.ハザードマップを参照)すると、浸水した階段入口の床近くにあるコンセントが冠水してその階段の全戸が停電します。

 このように排水できない場合及び断水した場合、管理組合ではマンホールトイレの設置(3か所)及び防臭BOS袋の配布を予定していますが、各住戸においても水とトイレパックの備蓄をお願いします(「6.横浜市金沢区の防災資料」を参照)。

 


4.エレベーター

 

(説明)

 エレベーターに乗っている時に地震が発生した場合の対応を新たに定めました。


5.安否確認ステッカーと家具転倒防止の方法

(説明)

 地震発生時は安否確認ステッカーを各戸のドアの外に貼り出すこととしていますが、それを今回マニュアルに明記しました。

 東日本大震災における当パークシティの震度(出典2。図1)は、隣接区の震度から推測して5弱又は5強と思われます。この時、特に高層階で家具の転倒、天井から吊り下げた照明器具の損傷、食器棚の食器が割れるなどの被害がありました。

 これに対し、横浜市の震度ハザードマップではパークシティ周辺の震度は6強となっています。これは加速度で比べて東日本大震災の2倍以上の揺れとなります。

 

図1.東日本大震災時の横浜市の震度分布(出典1をもとに事務局が作成)

 

 突っ張り棒は天井の強度がない箇所では効きません。具体的には下り天井である和室とキッチン(画像1及び2)、仕切り壁の上部にあるダクト(画像1、3及び4)には突っ張り棒は効きません。壁、天井又は張り出し部をノックしてカツカツと乾いた音が鳴ればコンクリートで、コンコンと響けば下り天井又はダクトです。

 居間・食堂(11.4畳)と北側洋室(7.0畳)の天井は突っ張り棒が効きますが、それでも震度6強になると突っ張り棒単独では転倒を防止できません。転倒防止マットなど他の家具転倒防止器具と組み合わせるか、壁にねじ止めする金具を用いる必要があります(出典1)。

 当パークシティでは住戸内の仕切り壁(根太がある箇所)はネジ止めが可能ですが、隣の住戸との間のコンクリート壁はネジ止めを禁止しています。近年、コンクリート壁に強力に接着する転倒防止金具が市販されるようになったので、リフォームの際に工務店に相談されるようお薦めします。

 有効な転倒防止が難しい家具は、少なくとも寝室には置かず、普段滞在しない部屋(タンス部屋)を決めてそこに集めるだけでも安全性が高まります。

 

出典2:気象庁「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」により各地で観測された震度について」(2011年3月30日) 


6.横浜市の震災対策資料

・わが家の安心メモ

・防災用品の準備

・津波からの避難方法

・防災情報Eメールの登録/災害時の安否確認

・地震発生時の心得と避難場所


(説明)

 各家庭で備蓄が必要な食糧、水、トイレパック・燃料等、非常持ち出し品の例、防災情報Eメールと災害用伝言ダイヤル・伝言板サービスの使用方法を添付しました(出典3)。

 備蓄する日数は、横浜市のサイトでは「最低3日分」としていますが、東京都港区など一部の自治体等では、「高層マンションは、エレベータの使用不能、水、電気、ガス等のライフライン復旧までの時間を考慮する必要があるため7日間程度の備蓄をする」よう呼び掛けています(出典4)。

 

出典3:横浜市金沢区「金沢区防災マップ」(2022年4月1日更新)

出典4:内閣府「防災情報のページ/特集 災害の備え、何をしていますか


7.パークシティ金沢八景周辺ハザードマップ

2022年10月5日

・地震被害想定(元禄型関東地震) 2012年10月
・液状化(元禄型関東地震) 2012年10月
・津波浸水想定(5つの地震の最大値) 2015年3月
・洪水浸水想定(河川からの氾濫) 2021年6月公開
・内水浸水想定(下水道からの氾濫) 2021年4月
・高潮浸水想定 2021年6月公開
土砂災害 2020年4月

(説明)

 今回、スマホでも見やすいように、横浜市の担当課の了解を経てパークシティ周辺を拡大したハザードマップを作製しました。

 うち津波については、横浜市が2012年に公表した慶長型地震を想定したマップ(出典5)では当マンションの浸水は軽微でしたが、その後神奈川県が2015年に公表した5つの地震を想定したマップ(出典6)ではいくつかの棟で0.3m~1.0mの浸水が想定されています。横浜市金沢区の危機管理・地域防災担当係に問い合わせたところ厳しい方のマップを使うようにとの回答がありました。

 地震以外のリスクとしては、2021年に公表された内水ハザードマップ(下水道からの氾濫。出典7)では一部の棟で25~50cmの浸水が想定されています。

 想定される浸水高さは津波、洪水、内水氾濫のそれぞれで異なり、またパークシティ内でも各棟、各階段によって異なりますので、皆さんの住戸にどのようなリスクがあるか、ぜひご確認ください。

 

出典5:横浜市「津波避難対策について」(2022年2月28日更新)

出典6:神奈川県「津波浸水想定図」(2015年3月)

出典7:横浜市「内水ハザードマップ」(2022年6月1日更新)